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2020-08

やっときた、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 - 2014.03.28 Fri



待ちました。



昨年 5/12 に予約して、

「 ご用意ができました 」

のメールが来たのが先月の 2/14  。



「 そのうち順番が回ってくるだろう 」 とのんびり待っていたら、

気付けば、なんと 8ヶ月 も経ってました(^_^;)





やっと来ましたよ、



図書館に予約していた、



村上春樹の、





「 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 」




20140222-P2220183.jpg





何だか、ちょっとだけ、こっちの世界に近くなった?



というのが、一番の感想。





村上春樹の世界って、現実のような、現実ではないような、

こっちの世界のような、あっちの世界のような、不思議な世界。

だけど、何の違和感もなくハマる。



それが、今回はちょっと現実っぽいっていうか、こっちの世界寄りっていうか、

リアル世界の煩わしさみたいなものが、とっても薄っすらとだけど感じられるっていうか。




村上春樹の書く小説の主人公って、

いきなり、そこにたった一人でポツンと存在している、

親とか兄弟とか、生まれて、育って、生きてきた周囲とのつながりが一切なく、

まったくの単体で存在している、

そんなイメージなんですよ、私の中では。

( 私の覚え違いかもしれないけど・・・イメージよ、イメージ )




だけど、今回は主人公の生い立ちみたいなものが、少しだけど書かれてて、

この主人公には、ちゃんと親や家族の存在があるんだなって。

そんな、たぶん話の展開とは関係なさそうなところに感心してしまった。





それから、これも内容とは全然関係ないけど、この本には、 

「 やれやれ 」 って言葉が出てこない!!

村上春樹の本と言えば、当然のように 「 やれやれ 」 という言葉が

主人公の心情として出てくると思ってた(^_^;)



・・・が、今回は出てこなかった。



それと、印象的だったのは、これまたストーリーとはあまり関係ないけど、

嫉妬 という感情を知らなかった主人公が、その感情を激しく体感する部分。



夢の中で、狂おしいほどに愛しい存在がそこにあるのだけど、

その愛しい存在は、 「 心と体、どちらか一方しかあなたにあげられない 」 と言う。

「 あなたが選ばなかった方は、他の誰かにあげなければならないから 」 と。



どちらかを選ぶことなんかできるはずもなく、そこで主人公は

自分が選ばなかった方が他の誰かのものになることを考えると、激しい嫉妬を覚える。

こんな思いをするくらいなら、いっそのことどちらもいらない、とさえ思うが

それもできない。



う~ん、読みながら、私もメチャメチャ悩んで、苦しくなった。



うちの旦那は単身赴任中だけど、毎日、電話やFaceTime、メールで連絡取り合ってて、

気持ちは繋がってると思うけど、中身の存在として手の届くところにいないのはさびしい。

かといって、家にいるのはいるけど、心はここになくて、他の女の人を想ってる、

なんてのもつらすぎる。



どっちも選べん~!!



究極の選択や・・・。





そして、一番共感した部分がここ。 ↓



泳ぐことは身体に蓄積された疲労を和らげ、緊張した筋肉をほぐしてくれた。

水の中に入ると、他のどこにいるより安らかな気持ちになれた。

週に二日それぞれ半時間ほど泳ぐことで、彼は身体と精神のバランスを穏やかに保つことができた。

また水中は考えごとに適した場所でもあった。

それは一種の禅のようなものだ。

いったん運動のリズムに乗ってしまえば、頭の中に束縛なく漂わせることができる。

犬を野原に放つように。




これ、最近、私が感じていることに、かなり近い。

疲れていても、泳ぐと何となくそれが和らぐ感じがするし、

座り仕事による腰痛や体のこわばりも、泳ぐとほぐされる感じがする。



それに、水の中では、自分のはく息のブクブクいう音に神経が集中されて、

禅とか、瞑想に近いような感覚になるんですよ。



だから、たった30分くらいだけど、心身ともにすごくリフレッシュできる。



いや~、同じように感じる人がいるんだね~。


「 そうそう、そうなのよ!! 」 って、嬉しくなっちゃいました(^.^)







・・・ということで、

ストーリーには直接関係内容ないようなことばかり書いてしまいましたが、

ストーリーが面白くなかったわけではないんですよ。




久々の村上春樹ワールド、しっかり堪能しました。



ではでは、このへんで(^^)/~~~

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● COMMENT ●

こんにちは

8ヶ月も待つなんて
その本 人気なのですね

心と体 どちらか一方を 選ぶとしたら
体の方が いいかなぁ
心を持つと あれこれ しんどいからなぁ・・・
なんて 思う 私は 少々 お疲れ気味なのかも^^;

No title

こんにちは。
8ヵ月待ちって凄いですね。
さすがは村上春樹。

私は欲張りだから、どっちか一つなんて
選べません(笑)全部欲しいし、全部あげたいです。
読んでみたくなりました。

kotoneさま

こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。

人気ですね、村上春樹の最新作。
といっても8ヶ月も待ちましたから、新しくはないですけど(^_^;)

私のように、図書館が大好き、本は図書館で借りて読む、
という方は多いようで、人気の本は200人以上待ちはザラのようです。

本は捨てられないので、買うと家の中がすごいことになってしまいます。
私は遅読なので、蔵書が急激に増えることはありませんが、
塵も積もればで・・・で、時間がたてば結構場所を取ってしまいます。

なので、新作本をすぐに読みたいというタイプでもないので、
もっぱら図書館通いです(^^)v

「心を持つとあれこれしんどい」のは確かですね。
自分の心だけでも面倒くさいですもんね。
しかし、心のふれあいなしでは、さびしすぎるし・・・、
難しいところですよね。

私たち働く主婦は、日々のことで何かとお疲れモード。
もっと、余裕のある生活がしたいですよね~。

旦那がもっと家事を手伝ってくれればいいんだけどなぁ~。
・・・と、ここで旦那への希望を表現してみたりして(笑)

No title

こんばんは。
村上春樹さんの書物を読むと、どうしても大藪晴彦さんの描く世界とブッキングしてしまうんですよね~。
明らかに違うはずなのですが、おそらくリアリズムによる文体がそうさせるのではないかと思います。
8か月間、待たれた甲斐がありましたね^^

55スマイルさま

こんばんは。

あはは、すごいでしょ、8ヶ月待ち。
人気の本は、だいたい予約しているのを忘れた頃に
順番が回ってきます(^_^;)

以前は本は買って読んでいましたが、友達に「図書館もいいよ」と
教えてもらってから図書館に行き始めたらハマってしまい、
今は読む本はほとんど図書館で借りてます。
それに、図書館って居心地が良くて、好きなんです(^^)

私も、心と体、どっちかなんて選べないです。
人を好きになるって、全部ひっくるめてですもんね。

どちから一方だけって、作り話のようだけど、
結構現実にありそうな話じゃないですか?
今のこのネット社会では、会ったこともない人と
心通じ合うってありそうですもんね。
そういうことも含めて、興味深いと思ったんです。

tanaさま


こんばんは。

大藪春彦さんは読んだことがないのですが、
「野獣死すべし」とか、「蘇える金狼」とかの人ですよね?

全然ちがうジャンルのような気がしますが、世界観が似ているのですか?
そういうことってあるんですね~、不思議ですね~。

8ヶ月待ちって長いですよね(笑)
人気の本は、こんな感じです。
今、百田尚樹さんの「永遠の0」っも予約しているんですけど、
これも予約した時点で200人以上待ってる状態だったので、
おそらく同じくらい待つことになるでしょう(笑)

No title

う~ん、そんな話だったっけ?(^^;
覚えてない。。。(スミマセン)
アウトラインは覚えているんですけどねー。


がむしゃらに頑張って、何でも手に入れてきた世代と、
あまり感情を表に出さないで、何か大切なものだけを手に入れる世代、

村上春樹はまさに後者の代表的な作家ですよね。

それがリアリティに欠けると嫌う人もあれば、
いまどきの人たちにはぴったりくる。

私は前者の世代ですが、彼の世界観には癒され、憧れ、大ファンだった
りします。しかし、8ヶ月は長いですよね。そこまで待つaoさん、尊敬
です。

ところで、最近はこれ、っていう小説に出会っていません。

keiz さま


こんにちは。

いえ、全然こんな話じゃありません(笑)
話の本題とは関係ないようなことばかり書いてしまいました。

ストーリーが面白くなかったというわけではないのですが、
感想とか、そこらへんを書くのは興ざめするというか何というか、
わたし的にはしっくりこないし、書けそうになかったんです。


> あまり感情を表に出さないで、何か大切なものだけを手に入れる世代

う~ん、言われてみれば確かにそんな気がしますね。
私の世代は、その昔、「新人類」なんて言われていた世代の先駆け。
昭和40年生まれくらいから、新人類化が始まっているなんて言われてました。

うちの息子達の世代は、
その新人類のが超進化した世代だと、私は感じています。
物欲がなく、何かに必死になるということもない。
ただ、何より自分の世界を大事にする。

村上春樹は、私よりもずっと年長の世代だけど、
その進化系の新人類にかなり近いのではないかという気もしますね。


8ヶ月待ちは、言うほどじゃないんですよ、実は。
私は図書館が大好きで、2週間に1度は必ず仕事帰りに立ち寄ってて、
そのたび読みたい本が色々あるので、別に急いでいないんです。
最近は脳科学者の池谷裕二さんの本にハマっています。

村上春樹さんのような人気作家の新作本は、予約していないと
いつまでたっても借りられないので、とりあえず予約しているって感じです。

最近の小説、これっていう作品には、私も出会っていないかも?
ただ、娯楽っていう意味では、半沢直樹の続編「ロスジェネの逆襲」は
とても楽しめて、痛快で、最高でしたよ(^.^)


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